ドボクなモノを見に行った

土木じゃない物も見つけてきた

白鬚橋、ブレースドリブタイドアーチは斜め橋軸方向から見るのが(笑)

 ブレースドリブタイドアーチ、あの独特な構造美だけではなくゴテゴテした言い回しも大好きな橋梁の構造形式

 先日、松住町架道橋のブレースドリブタイドアーチを堪能して、どうしても見たくなったのがこの白鬚橋。あまりウロウロするのも憚られるのでパソコンの写真フォルダを漁って楽しんでおりました(笑)

 

 

 隅田川に架かる白鬚橋は、昭和6年(1931年)竣工の下路式ブレースドリブタイドアーチ橋(くどいかなぁw)

 上流側から見ると2012年完成のスカイツリーが後ろに見えるけど、年齢差が80年以上あるとは思えないとても優美な橋

 

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  この手の橋は、橋軸直角方向(横)から全景をみるよりも斜め橋軸方向(縦)からみるのがイイですね。ブレースドリブアーチの構造的な美しさがよく分かる

 

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 嗚呼。この辺りがスゴク好きです

 曲率半径の異なる上下のアーチをブレースが繋ぎ、一つのアーチとなって青空に弧を描く。思わず噛みしめるようにつぶやいてしまう「ブレース・ド・リブ・タイド・アーチ」(ヤッパリくどいなぁ)

 そういえば、ゲームのキャラクターの名前を悩んでいた子供に教えてあげたけど軽く無視されたっけ

 

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何だか大人の余裕ですね(笑)、スカイツリーが子供っぽく見える

 

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 アーチに付けられたプレートには上部工を製作した「株式會社 川崎造船所製造 昭和五年十一月」の文字

 

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 こういうのがしっかり残っているのも嬉しい。今だと黒に金文字の「the銘板」ですけど、これのようにシンプルで自己主張の少ないほうが製作者の自負心を感じますね

 

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 この白鬚橋のように、隅田川に架かる「隅田川震災復興橋梁5橋」にはそれぞれテーマカラーがあるのも面白いです。白鬚橋は白、吾妻橋は赤、厩橋は緑、駒形橋は青、蔵前橋は黄、みなそれぞれ特徴のある橋とそれを表す色を持っています

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 この塗装色って結構橋のイメージに影響して、改めて色って重要なんだって隅田川沿いを歩いていると考えてしまいます

 鋼構造をやる人は結構配色に関わるんでしょうけど、コンクリート構造物や土構造(堤防など)ばかりやっているとほぼ「材料色」なので羨ましい(笑)

 

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 親柱の形状も塗装色の白もまた上品、照明のデザインは下流にある駒形橋にチョット似ているような気がする 

 

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首都高側へ渡って折り返しも美しい白鬚橋 

 

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 いやあ、楽しかった白鬚橋。色々ともう少し落ち着いてくれば、天気の良い日にでも隅田川を歩きに行きたいですねw

ウン全景もイイです

 

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 そうそう、ブレースドリブアーチなら大阪の「2径間連続非対称ブレースドリブアーチ」千歳橋が良かった。とても良かった。あれはカッコよかった!

・・・・あんな橋があるなんて知らなかったから数枚しか撮ってこなかった(泣)

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