ドボクなモノを見に行った

土木じゃない物も見つけてきた

親鼻鉄橋へ写真を撮りに行ってSLを見逃した件

大正3年竣工の秩父鉄道秩父本線荒川橋梁。長瀞渓谷を横断する荒川最上流の鉄道橋で通称「親鼻鉄橋」

鉄道橋「らしい」写真が1枚必要になって、真っ先に頭に浮かんだ煉瓦の橋脚。秩父は比較的近いので呑気に勇んで出かける事に

 

 

西武線秩父駅まで行き、秩父鉄道御花畑駅に乗り換えて上長瀞駅でおりる。途中、カップルが「今日、SL走らないんだって」話していたのを小耳にはさんだけど、まあイイかってそれほど深くも考えなかった(確認もしなかった)。

だって、私の頭の中はあの煉瓦の橋脚で一杯だったから

上長瀞駅に着いて荒川の河原に下り、仕事的には列車が通った写真を撮って終了

 

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「SLが走ってくれば良かったけどねぇ~」ってあまり思ってもいない事を呟いて橋脚の写真ばかり撮っていた

間近で見ることができるこの4段積み20m楕円形、水切り部のデザインまでしっかり手が入っている煉瓦の橋脚

うーん、イイなぁ

 

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触れるぐらい近づける水切り部、花こう岩の配置パターンも素敵

 

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水切り部から楕円のカーブが終わる側面、流水の抵抗が増える場所にも花崗岩を配置する細やな気配り


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4段目のコンクリート補強部も煉瓦と同じ色合いで塗装されており

橋脚の下流部も上流の水切り部と同じデザインで花こう岩を配置している

手抜きなし、当時の技術者のプロ意識の高さを感じてしまう

 

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もう大満足した帰りの電車でSLとすれ違ったってのは、よくある話し

送ったメールを見た担当者が「ここSL走りませんでしたっけ?」って言ったのも、よくあるオチ

・・・・だよなぁ