ちょっとエクステリアな防火用水
最近古い防火用水の水槽を探してるけど、知らない街をやみくもに探しに行っても全く見つからない。もう、取り合えず「ネットで見つけた」防火用水を見に行った(笑)
下町の立派なお宅の前に置かれた防火用水、正面に刻印された「鈴幸」と「四番組」の赤い文字、そしてこの上品な昭和の佇まい
おそらくその殆どが第二次大戦中、空襲時の消火用として設置されたであろう防火用水の水槽
現在、此の手の防火用水は消防水利が整備されているので本来の役目は終了している。また、戦時中に多く設置されるに至った背景にもスポットが当たらず、情報が極端に少ない。ゆくゆくはみな撤去され街角から姿を消し、忘れられていくものなんだろうと思っている
古い街並みを歩いていると、ごく希に此の防火用水がしぶとく残っているのを見つける事がある。その独特のデザイン、「使われていないなりの」利用方法がちょっと愉快であり、また周囲への溶け込み具合も面白く、出掛けるたびに気にして探すようになった。
ただ、いざ探し始めてみると見つからない。まったく見つけられない。今まで、マンホール蓋の柄の違いや仕切弁の萌え点等を「通りすがりにw」確認するために鍛えていた目は、植木鉢に紛れた「防火用水」を認識できない!
この間も町屋辺りをうろうろしながら、一つも見つけられないまま帰宅してネットで調べてみるとゾロゾロ出てくる。
ガッカリして、まずは人が見つけたものを見に行こうって決めた。目を慣らそうと思ったのが今回の滝野川(笑)
これは、しっかりと造られた竹製の蓋に今でも使われているかのような外観、置かれている周囲の景観も含めて全体的にとてもシックリくる。ちょっとしたエクステリア感され漂っている
因みに、私の鍛えられた目は、防火用水を探しながらも「荒玉水道町村組合」の磨耗した仕切弁蓋を見逃さなかった(笑)
まあ、次は自分で見つけようって思っているけどw
防火用水データ
所在地:北区滝野川一丁目
所有者:この家の方
現 状:エクステリア
状 況:美品、蓋付き
特 記:周りもなんだか昭和な空気