ドボクなモノを見に行った

土木じゃない物も見つけてきた

東京都立川、戦前からある立飛の給水塔へ

東京都立川、多摩モノレール高松駅近く、戦前の給水塔が今でも残っている。

今年は特別に何処かへ出掛けなくてもよいGW、パソコンに貯めこんだデータの整理をしていたら、随分と前に作った「バベルの塔」のジグソーパズルを思い出したw

 

立川飛行機、現在は立飛ホールディングスの敷地内にあるので「立飛の給水塔」とも呼ばれており、普段は敷地内に入る事もできない。

いつもは、こんな感じでモノレールから眺めるだけだった。

 

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そんは給水塔の中に入れたのは2019年6月。

立川の書店で参考資料を物色した帰り道、給水塔内で写真展が開催されているのを偶然発見。そして特別に給水塔が一般公開されていた。

 

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昭和13年建設の鉄筋コンクリート4階建。最上部には50m3の貯水槽を設けている。

古い給水塔は現基準での耐震性に問題があるものが多く、完全に撤去もしくは最上階の貯水部のみ撤去されていたりするが、この給水塔、平成17年まで供用されていたからか保存状態が良くほぼ完全な形で残っている。

 

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戦前に建設された給水塔の中に入る機会なんて、そう滅多にない

 

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中へ入ると、円形の部屋。中央に柱が設けられており、壁側に設けられた階段から上の階へ行く

 

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戦後、この給水塔は米軍に接収されていた時期があり、階段の壁に米軍が書いた絵が残っているんだけど、何度データを探してみても写真は見当たらない。あまり興味がな湧かなかったんだろうなぁ

 

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外観の通り、上階へ行くほど円形の直径は小さくなり面積が狭くなる

 

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壁沿いに緩やかな螺旋を描く階段、ちょっと日本じゃないみたい。

中世の修道院、映画を見ていないからあれだけど、勝手に薔薇の名前の文書館をイメージして喜んでいた(笑)

 

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ここが最上階の4階で、この上が50cm3の貯水槽になっている。

 

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左の階段から外へ出ると小さなバルコニーがあって、貯水部へ上る梯子があるのだけど当然(写真展なので)外へ出ることはできない。

 

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建設時からこれが設置されていたのか、戦後米軍に接収されていた時期に取り換えられたのか分からないが、給水塔内には「ウエスティングハウス社」のサーキットブレイカーボックスが残っていた。

 

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米軍が残した絵は興味がないが、ウエスティングハウス社のコレには興味があり、何枚も写真が残っている。

あまりに熱心に撮っていたんだろう、写真展の係りの人から「それ、珍しいんですか?」って話しかけられた(笑)

「いやあ、古い物に興味があって・・・」

 

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等々、写真を整理していると、もう一度ゆっくり見たくなった「立飛の給水塔」でした

 

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