ドボクなモノを見に行った

土木じゃない物も見つけてきた

望月に「日本でも稀な道祖神」があるのを知ったのは「日本一の道祖神」を見た後だった

長野県佐久市、望月にある「日本一の道祖神」を見てきたので、ブログに書こうと色々調べていたときの事。

k-misaki.hateblo.jp

 

 この「日本一の道祖神」、村おこしで昭和62年に建てられており、比較的新しいからだと思うんだけど、面白そうな資料がなかなか見つからない。

 色々探して佐久市のホームページ「望月の石仏」を見ていると、「望月地区には石仏が3000体以上、道祖神は140体ほど」云々と書かれているだけで「日本一の道祖神」の記述は無かった。

 でも、このホームページで「望月地区には、日本でも稀な道祖神が二つある」というショックな記述を見つけてしまった。

 

日本一より稀なのか・・・・

 

望月の石仏 | 佐久市ホームページ

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 相変わらず、毎度のリサーチ不足に落ち込んでしまう。

関東だったらいいけど、長野は金銭的に遠いから仕事を絡めるしかなく

この後、予定表を睨んで、残業+残業で仕事の調整をして、佐久市への出張をねじ込む事に何とか成功(笑)

 

熊野神社の参道にある「片手合掌道祖神」から

 

幟が立っていないと見逃しそうだった入布施の熊野神社

 

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参道を入って左側に小さな道祖神が立てられている。どうしても「日本一の大きな道祖神」のイメージが残っており、ちょっと探してしまった(笑)

 

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立札に13番の文字と「片手拝み道祖神

後ろの佐久市指定有形文化財の看板には「片手合掌双体道祖神

 

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頭に神道系の烏帽子(えぼし)を乗せた男女二体の道祖神、二体ともに片手で拝んでおり、分かりにくいけど袖の広い僧衣を着ている。

仏教の影響を強く受けた道祖神が、神道系へと移行する過渡期の作といわれており、ここでしか発見されていないとのこと

 

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「石仏めぐり順路」、この順路に何がラインナップされているのか非常に気になるが、残念ながら調べても何も出てこなかったw

 

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もう一つは協和にある「辻立神(つじたちがみ)」

 

 

これも、看板がなければ見逃していた。

この辺りは石仏が多くあるし、文字碑の道祖神なので見つけにくい

 

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かろうじて見える「辻立神」の文字

道祖神は、村の入り口や道の辻、分かれ道に祀られる神様で、それを文字で表したのがこの「辻立神」

 

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 看板にあるように、この「辻立神」と命名されているものが他では見つかっていないとのこと。

 

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以上、日本でも稀な二つの道祖神でした。

ほんと、出張の寄り道なんかじゃなくノンビリ来たいって思いながらも、周りの田園風景を眺めて大満足な一日でした(笑)

 

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