村田川橋りょう、歴史的に貴重な橋をちょっと「撮り鉄気分」で(笑)
ぱっと見、よくあるトラスの鉄道橋と思いきや、明治に架けた大井川橋梁から転用して再利用したと言う歴史的な「橋りょう」で、土木学会の選奨土木遺産にもなっている
JR内房線浜野駅から歩いて20分程で行けるので、千葉方面への出張の合間にちょっと寄り道(笑)
村田川橋りょうの形式はトラス橋、そしてこのトラスの形式は「下路式曲弦プラットトラス」で、さらに「アメリカ製のピン結合トラス」を使用しているのが歴史的な特徴になる
東海道本線が複線になる明治45年、アメリカから輸入して大井川橋梁として架設された後、昭和38年にこの村田川橋りょうへ再架設された経歴のある貴重な橋、アメリカ製のピン結合トラスになっている「アイバー」等が当時のもの
トラス橋はよく見るんだけど、とっても種類が多い。イギリス型からドイツ型、アメリカ型などに加え、設計者の名前が付いたワーレン、ハウ、プラット等、あとポニーもいたりボルチモアやペンシルベニアなんてゴツイ名前のもある
シンプルな模式図で見ると分かるん(無理なような気がする)だろうけど、実物を見て全て一発で言い当てることができるかどうか甚だ不安になる(いや多分無理だろう)
このピン結合された丸い穴の開いたのが「アイバー」(眼鏡のフレームに似ているからeyeーbar)と言われる部材
この形式は、明治から大正までの鉄道橋に多く使われていたんだけど、動くピンの部分が摩耗して保守が大変なので最近は使われていない
アイバーのピンを通すために綺麗に穴をあけている横桁。鋼構造って、こういう細かい所までキッチリ造りこんでいるのが好きだなぁ
橋門構を下から見る
この日はいい天気で(今現在は台風通過中だけど)、青い空に薄い青の塗装が綺麗。ちょっと錆が入っているのはご愛敬
赤い塗装も好きだけど、やっぱり橋の塗装は青かな~
塗装色って決まりはないと思う、「周囲の景観等にマッチした」が基本方針となるはずで、その地域(管理者)でだいたい同じ様な色になってくる
ここは河川の護岸に降りればじっくり近くで見ることが出来るのが嬉しい
村田川の下流から
こうやってみると、中央の3格間が曲弦じゃなく上下が平行なのでトラスのタイプはシュウェドラーなんだろうか?(もう教科書見て書いています、流して下さいw)
隣の橋から見ることができるけど、大型トラックの交通量が多いので、注意が必要
近くにある踏切から正面を
橋の周りをあっち行ったり、こっち行ったり、護岸に降りて下から眺めたりしていると、踏切の遮断機の下りる音が聞こえてビックリ
不思議と鉄道橋を見に来て列車が来るなんて考えてもみなかった
ちょっと不意を突かれた感じで、向こうから青いディーゼル機関車が走ってくるのを見て思わず呟きそうになった
・・・・・・カッコイイ!
とくに鉄道が好きと言うわけではないんだけれどw
うん、でもイイ!
道路橋に車が走っていると、正直に言って「邪魔だなぁ」としか思わないけど、鉄道橋に列車が走ってくると何故か絵になる
普段見慣れない(撮り鉄じゃないのでw)貨物列車だから良いのか?
貨車が行ってしまうまで、何枚も何枚も写真を撮っていると、ちょっと撮り鉄の気持ちが分かるような気がしてしまった(笑)
こうなると「あのディーゼル機関車と村田川橋りょうを正面から撮りたい!」って思ってしまうのはもうショウガナイ、寄り道の時間がドンンドン増えていくのも止む無し
いつ来るか、分からないけど暫く待つことにした
また、踏切の音が聞こえてきた!
来る来る・・・
う~ん、来た来た!