芦安堰堤、重力式の上にアーチを増設!日本で最初にコンクリートを用いた砂防堰堤
最近は、仕事の打ち合わせ回数を出来るだけ少なく、相手先に行っても短時間で済ますようになっています
往復6時間ほどかけて相手先へ行き、30分程度の打ち合わせなんてざらにあり
それでも会って話をしないといけない場合があって
結果・・・時間に余裕が出来て、寄り道が捗ります(笑)
そんな訳で、御勅使川上流、南アルプス市にある芦安堰堤へ寄ってきました
芦安堰堤(あしやすえんてい)は、御勅使川(みだいがわ)堰堤群の一つとして土木学会の選奨土木遺産であり、その文化史料的価値から登録有形文化財にも指定されている砂防堰堤です
この芦安堰堤のチェックポイント
・大正5年~7年にかけて重力式の堰堤を造って竣工した夏、洪水で満砂になり貯砂能力は限界となった
・そこで、大正7年~15年にかけて堰堤のかさ上げを計画し、アーチ式のかさ上げ堰堤を採用して工事を行った
・アーチでかさ上げして堤高22.6mになり、当時最も高い砂防堰堤に
等々、重力式の上に造るアーチってのを実際に見ると、もう大迫力ですね
う~ん、重力式上に7.5mもアーチでかさ上げ!
アーチのクラウン(頂点)を重力式のダム軸に合わせて、スプリンキング部(支点・基礎部)が張り出している!
下から見たてみたい、無理だけどw
いやぁ~ホントすごいなぁ
初めてこれを見た時、アーチでかさ上げしているの知らなかったので、何がどうなっているのかサッパリ分かりませんでした(笑)
堰堤の断面は下の図のようになっていて、写真でせり出して見える所が増設のアーチリブです
山梨県県土整備部砂防課のホームページより
この「芦安堰堤」の他に「藤尾堰堤」「源堰堤」を加えた御勅使川堰堤群として選奨土木遺産に認定されています
藤尾堰堤はここからまだまだ上流にあり時間的に厳しいので、今回は見送り下流の源堰堤を回って帰ってきております
堰堤の水通し部、かなり洗堀が進んでおり築石が露出しています
この下へ降りて見上げたいんですけどね(笑)
堰堤から上下流の御勅使川
バス停はあるけど、夏場しか運行していないので徒歩では無理ですね
車もバイクも手放してしまった私なんかは、仕事のついでに寄り道するしかないのです(笑)
でもバスが運行していれば、ここで降りてバスが終点からUターンして戻ってくる間に芦安堰堤をじっくり堪能して、近くにある「瀬戸千段の滝」まで登るってのもイイかも
千段の滝へ登っていくと最初にある谷止。プレートには地名の「滝の沢」と工種の「谷止工」の文字、名称は付いていませんでした
さらに登って行くと最初は「三段の滝」
15分程度で「千段の滝」の展望デッキに到着です
まあ、凍っていてチョット物足りない感じはありますね(笑)
案内板の「覗きの滝」ってあるけど、気が付きませんでしたねw
結構すべるので、案内板にも書いてあるけど運動靴でないとダメですね
この後、源堰堤へ行ってます