無骨なRC単弦ローゼ橋、上総一ノ宮の新生橋
外房線に乗って千葉の大原へ行くとき、上総一ノ宮駅に着く前の一宮川に架かる「RC単弦ローゼ橋」の歩道橋が何時も気になっていました。
単弦ローゼ橋、道路の真ん中にアーチが1本だけあるタイプのアーチ橋です。
シンプルでありながら主張の強い構造形式、無骨に弧を描くアーチリブ、その割に周囲に溶け込むフォルム、独特のスタイル、孤高な佇まい
始めて見たとき、「おぉ・・・何だかスゲぇ」って思ったの覚えています(笑)
その日仕事が午前中に終わったので、いすみ鉄道でも乗ってノンビリ東京へ帰ろうかなぁなんて考えていました。
とっても魅力的なルートなんですけど、大原へ来るたび見る上総一宮の「RC単弦ローゼ橋」を思い出し、少し後ろ髪を引かれる思いで外房線に乗りました。
上総一ノ宮駅から歩いて北へ歩いて10分程、一宮町中央ポンプ場の前を通って一宮川の堤防へ上がっていくとその姿が見えてきます。
新生橋、かっこいい・・・・
けど、RC単弦ローゼ橋の歩道橋としか分からない(笑)
ネットで検索しても殆ど何も出てこず、銘板にある昭和57年6月竣工ぐらいしか情報が得られませんでした。
歩道橋ですもんねぇ~
アーチリブは鋼製の橋が多いけど、ここはコンクリート製。単弦ローゼ橋で有名な橋はみな規模が大きく、鋼製ですね
昭和51年竣工の泉大津大橋が日本で最初の鋼単弦ローゼ橋
昭和54年竣工の成田橋(千葉県成田市)が2橋目の鋼橋
このアーチリブ、コンクリートの劣化具合が渋い
アーチリブから補剛桁へ伸びるコンクリートの吊材もいいですねぇ
長野で見た中島武先生設計のRCローゼ桁群を思い出します
しかし、この吊材、斜材じゃないのかな?
通常の単弦アーチ橋は垂直(横から見ると真っすぐ)に配置するけど、ここは斜め?
平成5年に竣工して田中賞を受賞した久澄橋(愛知県豊田市)のようにアーチリブに直角っぽい(笑)
良い橋見つけたなぁ~
ほんと無骨、だけど自然にそこにある感じ
しばらく、ぼーっと眺めて堪能いたしました
それではまた、見に来ていただきありがとうございます。