御茶ノ水駅周辺にて、松住町架道橋から神田川橋梁、煉瓦連続高架拱橋を見て
神保町へ打ち合わせに行くのに御茶ノ水駅周辺で寄り道中、聖橋を渡って湯島聖堂を横目に外堀通りを秋葉原方面へ歩いて行きます
見えてきたのは秋葉原のランドマークとして「名前は知らなくても」見たことはあるって人は多いと思う「松住町架道橋」、総武本線が通っている鉄道橋です
青い空に「マンセル10GY 3/3.5の緑色2号」(多分)で塗装された緑色が鮮やかな下路式ブレースドリブタイドアーチ橋
この色はよく見ますが、現物のマンセル値はもっと明るい色っぽく見えるし緑色2号ってのもJR仕様だから実はよく分かっていません(汗)
昭和7年竣工の松住町架道橋は、上下2つのアーチをトラス構造で補強している「ブレースドリブアーチ」と、アーチにかかる水平力をタイ材で桁材に負担させる「タイドアーチ」を採用した「ブレースドリブタイドアーチ」橋
隅田川に架かる白鬚橋も同じ形式ですけど又の機会にw
このブレースドリブアーチはとてもカッコイイ、そして真横から見るよりも「斜め橋軸方向」から見るのがとてもイイ
この「斜め橋軸方向」から素晴らしく素敵に見えるのが白鬚橋、あの橋はアーチに触ることもできてゾクゾクするぐらいステキ
それはさておき、松住町架道橋は下が昌平橋。橋の左岸下流側から神田川を見ると「お茶の水分水路」が見える
この分水路はいわゆる「地下貯水池」で、増水時に川の水を逃がす役割を持っています。逃がすって言っても洪水のピーク時に貯めておくだけで、また神田川へ戻ってくるんですけどね
以前、神田川に設置された分水路を船で行くツアーがあったんですが、行きたかったなぁ 聖橋も船から見るのが見るのがイイって言うし、何時かは此処へ入って行きたいw
松住町架道橋から先、御茶ノ水駅方面へ続いている青い橋が神田川橋梁。これがまた何とも嬉しくなる橋梁で(笑)
構造は比較的よく見る「上路式プレートガーダー橋」なんですけど、特徴的なのはこの末広がりの「八の字形ラーメン橋脚」、この神田川橋梁も松住町架道橋と並び秋葉原のランドマークになっている
いいなぁ、とてもイイ、あの橋脚の収まり具合が非常にイイ、時代を感じますね。今じゃ、河川をこんな斜めに横断させてもらいえないし、あんなピア造らせて(許可して)貰えないだろうし、計画しても誰も真面目に話を聞いてくれそうにない(笑)
縁起の良い末広がりの「八の字ラーメン橋脚」と、向こうに見えるのは聖橋。手を合わせて拝みたくなりますね(笑)
昌平橋を渡って、神田川の右岸側には「煉瓦連続高架拱橋(きょうきょう)」が連なって見えます
素晴らしい、御茶ノ水駅から400m程しか離れていない範囲でこの密集度、もうおなか一杯です(笑)
煉瓦連続高架拱橋の事は以前の記事で
相変わらず細かい装飾、手抜きなしw メダリオンも綺麗に残っている。ほんと、この辺を歩いていると飽きないです
このまま淡路坂を御茶ノ水駅へ歩いて行くと聖橋に戻ります
聖橋の下流側(駅から信号を渡ったところ)には太田姫稲荷神社が移転した旧社地に御神木だけ残っており、少し不思議な感じがする空間
御茶ノ水駅周辺の寄り道は、時間、距離的には大したことないんですけど大満足でした。このあと、ニコライ堂へは寄らず神保町へ打合せに向かいました(笑)
あれ? あっちもこっちも両岸漢字で「聖橋」だ・・・・